◇決定版『三島由紀夫 全集 16』
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📖『決定版 三島由紀夫全集16』 三島由紀夫著者 発行者 佐藤隆信 2002年3月10日発行 809ページ 図書
決定版 三島由紀夫全集16 月報2002.3 新潮社 の差し込み
自分の記憶に残すためのあらすじ の前に 歴史的仮名遣いなど 難しすぎて頭に入らないので 解題などを見ながら読み進める 2024/1/11
目次
世々に残さん 9 擱筆 昭和18年8月16日夜 (自分の記憶に残すためのあらすじ 2024/1/14 )あらたに都にたてられた公家の邸の隣に 春家の父信家は武門のなかの公卿とよびなされた人 隣の公家の館には春家とおなじくする秋経といふ息がゐた 二人は鷹狩のかりへ かの人 山吹 から 春家と秋経は招かれる 春家と山吹は恋に落ち 秋経は出家する 春家は戦場へ 秋経は京へ向かう 遊女珊瑚の物語に涙する 春家は源氏の舟へとびのり 大将めがけて矢を射ち これまでかと 海に身を投げる。。。
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曼陀羅物語 87 擱筆なし (自分の記憶に残すためのあらすじ 2024/1/16 ) 仏教の栄えている王国 王様の誕生日のお祝いに曼陀羅を織れ 寝しづまってゐる家村の灯りに おお、あかるい と王様はこどものように喜ぶ 出来上がった1人1人の曼陀羅は寸分のちがひがひとつもなかった この物語の結末は この日からこの国の平和は失われ 顔を見合わすたびに 人々は屈辱と憤怒の発作におそはれた 昨日 王様は恣いせられた
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檜扇(ヒオウギ) 95 擱筆 昭和19年1月5日午後5時 (自分の記憶に残すためのあらすじ 2024/1/20 ) 北欧の一角らしい小都会 領主フォン・ゴッフェルシュタアル男爵 男爵は死の為に皈るのであると人々は噂した 私のゐたホテルは季節外れで私の他に2.3人 ホテルの客は心霊学の研究者 に フォン・ゴッフェルシュタアル男爵と間違われる 殿村はフォン・ゴッフェルシュタアルに声を掛けられる 槍持の酒場でお待ちしてゐます と 男爵の顔には死相がみられた 物語る 花守伯爵夫人の美しさに心を奪われた 檜扇を持った姿 ホテルに戻ると心霊学者が待っていた 男爵の招待状は訪れなかった 宝島のように燦然と輝いていた 扇の方程式の答えは 恋 黄金の蓋は開く 窓の外に 蹄の音 馬車には人がいない ベルリンで 友人Aは笑って フォン・ゴッフェルシュタアル家は百年以上も前に途絶えて了ってゐるのだ
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朝倉 129 昭和19年7月発表 (自分の記憶に残すためのあらすじ 2024/1/21 ) 解読より 学習院の国文法の師の研究による平安後期の散佚物語「朝倉」を藍本したもの。 巻一 朝顔のわかれ 朝倉君が白河の家を出た 巻二 心づくしの秋風 中将は正妻のある身 白河へは足繫く通えない 関白がその間通っている噂が立つ 巻三 昔の契り 朝倉君は中将ひとりを慕っていたらしい 巻四 志賀の浦波 流れ寄った屍があつた 女君の入水を聞いた中将の碑悲歌
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中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜萃 143 昭和19年8月発表 (自分の記憶に残すためのあらすじ 2024/1/21 ) □月□日 足利儀鳥を殺害 □月□日 北の方瓏子を殺害 □月□日 乞食百二十六人を殺害 □月□日 能若衆花若を殺害 □月□日 〔殺人者の散歩〕 □月□日 彼―殺人者をよろこび迎へてうたへる諸にんのうた。 □月□ 遊女柴野を殺害 □月□日 殺人者は湊へ行つた。海賊と出逢った。 □月□日 肺癆人を殺害 ハイロウ=結核 P155君たちは怯惰だ キョウダ=いくじのないこと 君たちを勇者といふ □月□ 殺人者は理解されぬとき死ぬものだと伝へられる 「花ざかりの森・憂国」にも刊行されている 解読より 三島由紀夫から川端康成に往復書簡で≪~ それを書いたときは胸のつかへが下りたやうでございました≫
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縄手事件 157 -19・10・22 (自分の記憶に残すためのあらすじ 2024/1/21 ) 明治元年二月廿九日新政府成立に際し謁見を腸はるにより宿舎知恩院を出発せる英国公使パークス等の一行が参内の途次四条縄手通りにて逢着せる一事件の記録 二人の兇漢 英国兵士 騎兵隊 ナカヰ 首
中世 167 昭和20年2月発表 (自分の記憶に残すためのあらすじ 2024/1/21 )
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エスガイの狩り 207
菖蒲前 223
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黒島の王の物語の一場面 251
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岬にての物語 259 ≪群像≫昭和21年11月号に発表(自分の記憶に残すためのあらすじ 2024/1/28) 夢想のために氷の一日を費やすことっを惜しまぬやうな性質であった 十一歳の夏を私は母と妹でそこで過ごした 鷺浦で泳ぎをオコタンに覚えさせるため 逃れて オルガンの音色に 少女 青年 私は岬へ かくれんぼをして 少女と青年は 海へ落ちる それを語らずざることに喜びと勇気をもてと 明くる日私は発熱した 東京に戻る 人間が容易に人に伝へ得ないあの一つの真実、後年私がそれを求めてさすらひ、おそらくそれとひきかへなら、命さへ惜しまぬであらう一つの真実を、私は覚えて来たからである。
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鴉(カラス) 289
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贋ドン・ファン記 (ニセ) 303
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煙草 343 昭和21年(1968年)1月1日に書かれた(自分の記憶に残すためのあらすじ 2024/1/27) あの慌しい少年時代が私にはたのしいもの美しいものとして思ひ返すことができぬ。毎日が未解決のまま過ぎてゆく。そんなつまらないことまでが少年時代には耐へがたい。友達といふ友達に愛想を尽かした。上級生二人 かくれて煙草を喫むためにいた 煙草を勧められ 私は激しく咳き込んだ 涙が私に彼らの楽しさうな笑ひと少しもちがはない幸福を感じさせた なぜか? 私はきまりわるさに笑って青むっけに寝ころがつた 若々しい声の方をもう一度ふりむきたいと思った 紅葉の美しさに ラグビー部の上級生伊村に声を 私長崎は感動で泣きそうに その夜 この年齢で考えられる限りのことを考えた
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耀子 361
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軽王子と衣通姫 377
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恋と別離と 425
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夜の仕度 441
サーカス 473
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ラウドスピーカー 485
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春子 507
婦徳 555
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接吻 577
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伝説 585
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白鳥 593
哲学 601
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「菖蒲前」創作ノート 611
「軽王子と衣通姫」創作ノート 629
「夜の仕度」創作ノート 645
「春子」創作ノート 687
「婦徳」創作ノート 727
「接吻」創作ノート 731
解題・校訂 733
P735 解題(特定のある書物を対象に制作された経緯や著者の情報、周囲に与えた影響など内容にとどまらずその書物が存在することに関わるさまざまな情報について詳しく調べ究明するように深く述べることを表します。)
P765 校訂 表記は、歴史的かなづかい、新字体の方針を採用した。
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